少女マンガ的社内恋愛
常務が来た日も私とキャーキャーはしゃいでいたのに、燐はメイクを濃くしたりしないで、いつもと変わらない。


「えーーー?そりゃ私だって常務はイケメンだって思うけど、変に目立って周囲に目つけられたりしたら敵わないもの。わざわざおニューのメイク道具買いに行く必要なんて、全く無しっ!!」


ヒラヒラと右手を振って言い切る燐に、私は「そう……」としか言えなかった。


そう言えば燐ゴシップネタは好きだけど自分がネタにされるのは大嫌いで、ずっと気遣いながらやって来たんだっけ……


常務にアプローチするより注目集めない事の方が優先なワケね。
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