少女マンガ的社内恋愛
オレの返答に、澄鳴はホッとした様に口元を緩ませる。


どうせこのままソファーの横にでも…とか思っているんだろうけど、そうはいかない。


「よっと」


「えっ…!?」


オレは澄鳴の体をまた持ち上げて、足の間に挟んだ。


そのまま腰に両手を回し、ギュウッと抱きしめる。


「ちょっと常務!なんですかこの格好!」


「んっ?横の状態がキツイなら、こうやって縦にすればいいだろう?」


「私が言いたいのは、そういう事じゃありませんっ!離して下さい!!」


ジタバタ暴れる澄鳴だが、そんな簡単には離さない………いや、離せなかった。
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