少女マンガ的社内恋愛
幼少期の自分のあの人への毛嫌い具合に、現代の自分の口元が引きつって止まらない。


なんか再会したばかりの頃より言ってる……いや書いてる?事凄いわ。


何も分かってない、知らない子供って恐ろしいのね。


「こんな事があったんだ………」


ずっと日記の存在忘れてたけど、こうやって読み返すと常務は割と頻繁に日記に出て来ている。


その中にはどうやっても思い出せない出来事もあって、少し寂しくなった。


大人になってこんな関係になるのなら、もう少し覚えていたかった。子供の常務の姿も声も、もっとハッキリと。


「ア、レ――――…?」
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