少女マンガ的社内恋愛
ジワッと滲む涙を、手で拭う。


今後悔したって魔法使いじゃないんだから、過去には戻れないし変えられない。


だったら私が出来る事は、私達の“これから”をより良くする事だけじゃない。


「よしっ!頑張れ私!!」


私は勢い良く日記を閉じて、ダンボールに戻した。


窓に近づいて外を見ると、夜空いっぱいの美しい星達が私の心に広がった暗雲まで吹っ飛ばしてくれる。


キラキラ光る星達も充分癒し効果があるけれど、私にとっては常務の笑顔の方が心安らぐ。


「明日はいい日になります様に………」


こういう私も嫌いではないですよ、常務。
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