少女マンガ的社内恋愛
「………っ」


すると常務の喉仏が、ゴクリと上下に動いたのが分かった。


「常…?キャッ!?」


んっ?と思う暇も無く体を抱き上げられて、リビングから連れ出される私。


「じ、常務!?どこへ………」


あの日と同じいきなりのお姫様抱っこというシチュエーションに困惑しながら連れて来られたのは、常務の寝室だった。


常務はゆっくりと私をベッドに横にさせると、自身は私の上に馬乗りになる。


「常務!?一体これは……」


「澄鳴が欲しい」


「えっ?」


「澄鳴が欲しいって言ったら………お前、どうする?」


私が欲しい?
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