少女マンガ的社内恋愛
逞しい2本の腕に頭の両側を挟まれながら、その言葉の意味をよーーーく考えた。


私が欲しいって…どういう………


「――――…っ!」


ようやく1つの意味にたどり着いた私は、顔全体から熱を大放出する。


いやまさか…でも……えっ?ええっ!?


と、とりあえず絃さんの時に学んだ『ちゃんと相手に確認をとる』という基本的な事を実行しなければ……っ!!


「あの常務…今の言葉の意味を私なりに考えたら、とんでもない結果に行き着いたんですが…違いますよね?」


その❝結果❞は恥ずかし過ぎて口に出せないので、どうにも曖昧な感じで尋ねた。
< 357 / 383 >

この作品をシェア

pagetop