少女マンガ的社内恋愛
逆に手首を掴まれて、左右の手がこれまた頭の両脇でベッドに押し付けられる。


「お前と再会してからずっと我慢してた…完全に手に入れたくて仕方がない。でも恋人でもない無いのにんな事出来るかって、何とか自分の事抑えてた」


ツ…ッと常務の右手人差し指が、私の左手の掌をなぞった。


それだけで肩を上げる私に、常務の攻撃は止まらない。


「中学生みたいな欲望を封印するのは、メチャクチャ辛かった。それでようやくそうやって触れてもいい時期が来たんだ。だから受け入れてくれ…澄鳴」


とてつもなく甘い、情熱の瞳を向けられ、息が出来なくなった。
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