少女マンガ的社内恋愛
昔のままじゃ ~幸作Side~
“どうしてこんなに優しそうな人と、とんでもない性悪男が、友達なんだろう”


目の前に座る女が今何を考えているかなんて、容易く想像出来る。


「澄鳴ちゃんがフレンチトーストかな?」


「えっ、あっ、そうです!!」


注文した料理を運んできた登暉の笑顔に、若干頬を染めるチビネズミ。


「……チッ」


「じゃ、幸作がサンドイッチね」


小さく舌打ちするオレの前にも、旨そうなサンドイッチとコーヒーが置かれた。


とりあえずコーヒーを一口飲んで、気分を落ちつかせるオレ。


「わぁ、美味しそう……って、アレ?もしかして………」
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