少女マンガ的社内恋愛
「そう?良かった。そう言って頂けて嬉しいです」


「お皿は高稲のだし、料理はメチャクチャ美味しいし…辻尾さん、私ここ凄く気に入りました!また来ていいですか?」


「ええ、是非また幸作と一緒にご来店下さい」


「えっ………」


今の今までキラキラ笑顔で登暉と会話していたのに、オレの話題が出た途端に固まるチビネズミの分かりやすさは、如何なものか。


「なんだ?そのリアクション。オレと一緒だと何か不満なのか?チビネズミ」


ブラックコーヒーより真っ暗なオーラを放ちながら尋ねると、「いっ、いえ!!」と首をブンブンと横に振られた。
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