少女マンガ的社内恋愛
そりゃ何年ものの赤ワインや一流シェフが作ったフレンチやイタリアンだって美味いけど、オレは普通のビールにコンビニのチーズやスルメでダラダラやる方が好きなんだ。


愛想笑いを浮かべるどっかの会社の社長とか色目使ってはしゃぐ令嬢ばっかりのパーティーなんて、行く前から帰りたくて仕方ない。


「と、言われてもね…幸作がそう言うのって、店員と客としての距離感を保てとか……そういう意味じゃないんだろう?」


1本目のビールを飲み終えた登暉は何やらウキウキしながらビニール袋から2本目のビールを取り出し、体内に流し込んだ。


「違うか?幸作」
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