少女マンガ的社内恋愛
よっと身を起こしてまたスルメをチビチビとつまむオレに、登暉の情け容赦無い言葉の槍が飛んで来る。


「テメェ……いい加減黙れ」


「この位で何言ってんだ?昔の幸作はまだ小さい澄鳴ちゃんに、もっと色々言ってたんだろう?で、30目前になってもまた同じ事を繰り返している。幸作こそいい加減にしないと、また後悔するハメになるぞ」


殺気だった目で睨んでも全然平気そうな登暉に、オレは何も言えなくなった。


激しくムカついて、怒りの炎が体中を駆け巡るが…登暉は何一つ間違った事は言っていない。


反論する余裕なんて紙1枚分の隙間も無かった。
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