少女マンガ的社内恋愛
「じゃあお邪魔しました。幸作、ホントにまた“澄鳴ちゃん”と一緒にパーチェに来いよ。それじゃあなーーー」


やけに“澄鳴ちゃん”を強調して帰って行った登暉を見送ったのは、午後11時を過ぎた頃。


「アイツは……散々好き勝手言いやがって……」


職場では爽やかぶってるクセに、アイツは意外と腹黒い所がある。


オレは慣れてるが、倉金みたいなヤツがアイツの餌食になったら――――…間違いなく瀕死の重態だな。


玄関からリビングに戻ろうとするも一瞬考えて、足を寝室の方に向ける。


「えっと…うわ、コレ見るのいつ以来だよ、オレ………」
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