少女マンガ的社内恋愛

嫌がる倉金を無理矢理オバケ屋敷に連れて行こうとしたら、親父にゲンコツを落とされた記憶がある。


写真を撮影したタイミングは昼食時で、７人の周りには美味そうな弁当やビニールシート。


その写真の隣はオレと倉金の２ショットなのだが…満面の笑みでおにぎりを頬張る隣の写真とは真逆で、かなり嫌そうに眉間にシワを寄せて写っていた。


「当たり前だよな、オレとの２ショットなんて……」


ジッ…とアルバムを見つめ続けていると、先程登暉に言われた言葉が頭を過った。


『幸作こそいい加減にしないと、また後悔するハメになるぞ』


「後悔…か」