私のココロは雨のち晴れ

幼なじみ

「 祐斗、今日もうち来るの？」

放課後の賑やかな教室

私、渡辺鈴音(ﾜﾀﾅﾍﾞｽｽﾞﾈ)はいつもと変わらない調子で尋ねた


「 鈴音のかーちゃんのご飯美味いからなー…。でも毎日のように行ってて悪いし」

そう言って悩みだした目の前の彼は

関口祐斗(ｾｷｸﾞﾁﾕｳﾄ)

家が隣で、お母さん同士が仲が良かったのもあって保育園の頃からの付き合い

つもり俗に言う、『幼なじみ』

祐斗のお母さんは夜まで仕事のことが多く、よく私の家に来ては晩ご飯を一緒に食べていた

お互い信頼してるし、高校生にもなって仲がいいことに自分でも驚いてる



でも私は幼なじみ以上に祐斗のことを想ってる

中学の頃から好きだった

このことは誰も知らない



私だけの秘密