私のココロは雨のち晴れ
「 別に今更だよ。食べに来なよ」
「 ま、そうだよな…じゃ行くわ」
祐斗の返事に内心喜びながらも平常心で頷き、帰ろうとした時…
「 え、一緒に帰るんじゃないの?」
当たり前かのように発せられた言葉が
私の背中にかけられ振り返る
「… 一緒に帰るの?」
今のは不意打ちでしょ
ちょっと強ばった顔になっちゃったじゃん
一緒に帰ることなんて最近無かったから嬉しいけど…
「 今日部活はいいの?」
祐斗はサッカー部に入っていて
帰りの時間がなかなか合わないことが多かった
だから今日も無理だと思っての返事だった
「 いや、今日は休み」
そうだったんだ
それなら一緒に帰りたい
「 そっか、じゃあ一緒に帰ろうか」
高校に入ってからクラスが奇跡的に一緒だったから毎日のように顔を合わせるけど
そうじゃなかったら毎日のようになんて会えなかったかもしれない
そもそも高校が一緒だったのも奇跡かな
家は隣だから会いに行こうと思えば行けるけど
そんな図々しいことできないし…
少しでも君の隣にいたい
これが私の本音