イケメン 一家に囲まれて
戸村さんを探して数十分…
「ここさっきも来たような?」
何なんだこの広さは⁈
戸村さんを探しているといつの間にか迷っていた。
こ、これでも一応高校二年生なのだけれど…こんな広いところ迷わない方が変だ‼︎
戸村さん…この家の地図を作った方がいいと思います、というか地図ください‼︎
「君…誰?」
不意に後ろから声がした。
気になり後ろを振りまき向けば、弱そうな男性が立っていた。
前髪は伸ばしっぱなしで目が隠れていた、スウェット姿ということにここの主人だと悟った。
こういう時って挨拶した方がいいよね?
「初めまして、今日からここで働くことになった立花 唄です」
「ふーん、こんな所で何をしてるの?」
うっ…迷ったなんて言えない…
「と、戸村さんを探していて」
「迷ったんだ…面倒な事だね、じゃ僕は知らなかったて事で」
えっ?教えてくれてもよくない?
なんて酷い人だ‼︎
そそくさと背を向けある行ってしまった。
とりあいず歩き始める。