イケメン 一家に囲まれて

「はぁ?昼一緒に食べない?」

「そう!友達出来たからさ!」

お昼は一人で食べるように遼伝える。

「誰だそいつ?!お前に友達?!」

「友達くらい出来るし!じゃあね!」

そう言い食堂に向かい、美咲と合流する。

私はお弁当で美咲は食堂のメニューだ。

「自炊してるんだ!凄いね!」

「え?ありがとう!」

褒められるのはいいものだ。

最近あの家に行ってから褒められるなどなかったからなぁ。


胃に穴が開きそうだもん…。

「へ〜、友達って男友達なんだよかたっね」

「うえっ!」

いきなり後ろから声がしたと思ったら不機嫌な遼がいた。


そんなに一人でお昼を食べるのが嫌なのだろうか?


「何か文句でも?」

「別に〜…」

ならささっとどっか行け!と言いたいのを呑み込み、美咲と下らないことを話す。


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