イケメン 一家に囲まれて
「何で疑問形なの!アイツ、あんたの事絶対好きだよ」
陽鉈に言われあの時の記憶がよみがえる。
『最初に言ったでしょ?一目惚れしたって俺は嬉しいよ、こういう風に仲良くなって』
カアアァァ…。
「何で顔赤くしてるわけ?!まさか手出された!?」
「ななな、なわけないでしょ!こ、告白みたいな事はされたけど…今は友達…」
陽鉈はわざとらしく重たい溜息をはいた。
「いい?アイツにチョコ渡すなら僕にもちょうだいよ?いいね?!」
「え?う、うん…」
「あんたに言われた通り、僕は遼と同じ道を行くのをやめる、だからあんたを落として僕の恋人にするから」
「うぇっ?!」
なな、何だ!
私なにかした?
それとも熱があるのか!!
「あんたは何もしてないし、熱がある訳でもない、ただあんたが純粋に好きなだけだから…じゃあね!」
「あぁ…そんなんだ…良かった熱ないんだね…って!えええぇぇぇ!!!!!」
わわわわ、私を好き?!