イケメン 一家に囲まれて


「俺には?」


「え?欲しいの?女の子からいっぱい貰うから良いかなって…」


そう言うともっと不機嫌な顔になる。

「チッ…俺にも作れよ」


何で上から目線?

ムカつくし…。

「はいはい、作ればいいんでしょ…」

適当に返事をして、自分の部屋向かう。


「藤堂美咲…」

「へ?」

自分の部屋に向かおうと部屋を出ようとした時だった。


「藤堂美咲とは余り絡むなよ?」


「はぁ?無理に決まってるでしょ?!友達なんだから!」


「藤堂美咲は…お前に惚れてんだろ!」


カアアアァァァ……。

『最初に言ったでしょ?一目惚れしたって俺は嬉しいよ?こういうふうに仲良くなれて』

あの時言われた言葉が頭に響いた。

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