イケメン 一家に囲まれて
「私は菊池 春山と申します」
「あ、あの…」
「シッ…」
彼は口に人差し指を当て静かにするようにうながした。
スーツのポケットからメモ帳とペン取り出し、メモ帳に何かを書き始めた。
書き終わると書いた内容を私に見せてきた。
(ここには盗聴器が仕込まれています、ですから今日はメモ帳でやり取りしてください)
そして読み終わると私にペンとメモ帳を渡した。
書けってこと?
(貴方はここの執事ですか?貴方は何で優しくしてくれるのですか?)
震えふ手を無理やり動かし、書いていく。
(私のことは菊池とお呼びください、流石立花様私は執事です、私は貴方の味方です、大丈夫ここから出して見せます)
書いたものを読み終わり顔を向けるとニコリと微笑んだ。
ホッとしていいものか分からない、菊池という人を信用してもいいのかもわからない。