イケメン 一家に囲まれて

「君はずっとずっと同情されてたんだ!いい迷惑だよね。まったく、大人の訳の分からないことに自分の子供を巻き込みそして勝手に哀れむような目で見る…」

ドンドンッ!!!

遊見の言葉を遮るようにドアが叩かれた。

「チッ…何?」

「唄ちゃん!耳を貸したらダメだ!確かに事件のことは本当だよ!でもね、君に同情なんかしてない!!!」

なんで?

なんで美咲が…

「事件のことを知ってるの?」

「彼もきっと同情してたんだよ、白川財閥の誠哉も、朔も双子野郎どもも」

「そん…な。」

私だけか真実を知らなかった。

毎日が楽しかった。

両親がいなくても大丈夫、そう思えてきて笑って過ごしてきた時間ずっと同情されてたの?
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