イケメン 一家に囲まれて

私が入院している間結局、美咲と戸村さんしか見舞いに来なかった。


精神的にも安定し始めた私は退院することになった。


そして、今日午後会計を済ませに行った戸村さんを私は待っている。


とても憂鬱な気持ちで……。

不意に後ろから足音がした。

戸村さんかな?

「行くぞ…」

後ろを振り向けばそこには戸村さんじゃなく遼がいた。


「なんで……」

「お前が何考えてるか分けんねぇけど、けど人間ってのはくさってるだからお前の事別にかわいそうとか思ってねぇから、お前のブスさは可哀想だけど」


珍しく長々と話す遼。

気を使ってくれてるんだ…。

「うん、ありがとう」

左隣を歩き出す遼に着いていく。

「手…」

「て?」

手?なんで?

「そ、手だせ」

言われたとうり左手を出す。



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