イケメン 一家に囲まれて

「迎えに来たよ…色々と片付けてたらお見舞いこれなった」

「ずるいよねぇ、遼くんだけ…イチャイチャしちゃって」


え!?イチャイチャ!?


「ち、ちが…」

「そうだなんか文句あるか?」

言葉をさえぎられもっと誤解をうむような発言をする遼。


「なな、何言ってんの!?」


「宣戦布告?受けて立つよ?」

「僕も、流石に唄ちゃんは渡せないかな」


んんん?何この空気…?

「とと、取り合いず、帰りたいな。休みたいし」


睨み合っていた3人は渋々視線を外し歩き出した。


遼の手を強く握り返すともっと強く握り返された。


不思議とあの憂鬱な気持ちはどこかえ行っていた。
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