イケメン 一家に囲まれて
「美味しいー!」
ご飯を食べ騒ぐ彩ちゃん。
彩ちゃんに用意していた最近気に入っている俳優さんのクリアファイルを上げた。
それをあげたら気に入ってくれて、双子の兄はその俳優さんに嫉妬している。
「ねぇねぇ、唄は彼氏いないの?」
さすが女たらしといったところだ、女慣れしているし、自然に呼び捨てしやがった。
「朔様私のようなものにいるとお思いですか?」
彼氏なんているわけ無い。
「うん、夕食作ったの唄でしょ?」
「そうですけど、朔様いきなりどうしたんですか?」
「唄のこと口説いてるの」
シカトだ、シカト。
なんて男だ、自分の顔をがいいからって…
ジー…
何故この男は離れない?
食事の時くらい自由にして欲しいものだ。
「あの。まだなにか?」
「んー?唄は、こういうのドキッてしないの?」
「はい、全く仕事上私情は禁物ですので」