六冠神竜姫(むかんしんりゅうき)
~そのまた翌日~
「・・・・・・なんでまた僕はここにいるのかな。」
「さあ、なんでだろうね。
空がよく見えるからじゃない?」
別に誰かに答えをもらいたかった訳じゃなく、独り言のつもりだった。だけど、今日もまた隣に矮華が座って同じように空を見上げていた。
「・・・そうかもしれないね」
僕は小さく呟き、雲の流れを見た。
それからまた、昨日と同じように沈黙の空気が流れる。
「あはは、待ってよ。お兄ちゃん!」
「いやだよー! ほら、早くこいよ。」
今日は土曜日で、この公園にも多少の子供たちが来ていた。 そのなかで、お昼時という理由でだろうか、5歳位の少年とその少年の妹であろう小さな少女が、僕の座っているベンチ前を走りぬけていったとき、 公園の入り口ら辺りからものすごいスピードで走る車の音がした。
2人はその音にまったく気づいていない。
「くっ!」
「ど、どうしたの!?」
突然走り出した僕に驚いた矮華は気にせず、少年少女を全力で追いかけて、
「あぶねぇっ!!」
「えっ!?」
少女を走っていた方向とは逆の方向に押して、少年に声をかけると少年の間抜けな声が聞こえた気がしたが、
僕は構わず少年を飛び蹴りする形で蹴った。
なんとか、間に合ったか?
そう思った瞬間、体全体に激痛が走った。
「・・・・・・なんでまた僕はここにいるのかな。」
「さあ、なんでだろうね。
空がよく見えるからじゃない?」
別に誰かに答えをもらいたかった訳じゃなく、独り言のつもりだった。だけど、今日もまた隣に矮華が座って同じように空を見上げていた。
「・・・そうかもしれないね」
僕は小さく呟き、雲の流れを見た。
それからまた、昨日と同じように沈黙の空気が流れる。
「あはは、待ってよ。お兄ちゃん!」
「いやだよー! ほら、早くこいよ。」
今日は土曜日で、この公園にも多少の子供たちが来ていた。 そのなかで、お昼時という理由でだろうか、5歳位の少年とその少年の妹であろう小さな少女が、僕の座っているベンチ前を走りぬけていったとき、 公園の入り口ら辺りからものすごいスピードで走る車の音がした。
2人はその音にまったく気づいていない。
「くっ!」
「ど、どうしたの!?」
突然走り出した僕に驚いた矮華は気にせず、少年少女を全力で追いかけて、
「あぶねぇっ!!」
「えっ!?」
少女を走っていた方向とは逆の方向に押して、少年に声をかけると少年の間抜けな声が聞こえた気がしたが、
僕は構わず少年を飛び蹴りする形で蹴った。
なんとか、間に合ったか?
そう思った瞬間、体全体に激痛が走った。