消せない後悔、大好きな君。
〜♪♪♪
『もしもし心花?』
「……うん。」
気づいたときには柊に電話をかけていた。
『……どうした?』
「悠記と、別れた…」
『…え?だってお前ら、あんなにバカップルだったじゃねーか。』
「うん…そろそろ、限界だって…」
長い沈黙が続く。
いや、短いけど長く感じただけ。
『…でも、もう会わないって言ったわけじゃないんだから、また前みたいに戻ればいーじゃん。』
柊の言葉に泣きそうになる。
「…っ、そう、だよね。前、みたいに…」
最後は泣いてた。
きっと柊は気づいてたけど、
知らないフリをしてくれていた。
『…あぁ。…じゃあな。』
「うん。ばいばい…」
あたしたちは電話を切った。