消せない後悔、大好きな君。
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時が経つのは早く、あたしたちは中学1年生になった。
悠記のことはもう好きじゃない、と悠記を吹っ切り、柊と付き合い続けているあたし。
ただ、あたしには心のモヤモヤとした悩みがあるのだけど。
「心花、待った?」
「ううん。来てくれて、ありがとう。」
今日は柊に話したいことがあって呼んだ。
柊もテニス部に入り、忙しい日々を送っている。
「単刀直入に言うね。
…………あたしと、別れて。」
「え?」
まさか予想もしてなかっただろう。
あたしたちには、別れる要素なんてなかったから。
「理由聞いていいか?」
「……好きじゃなくなったから。」
嘘をついた。