まじめっ娘とイケメンくんの恋
あくる朝
リビングでコーヒーを飲んでると
彩子さんが起きてきた。
「おはよー!」
「おはようございます
昨日あたしが出てきたら
みんな解散してましたね」
「何回かドアを叩いたんだけど
返事がなかったから」
「寝るつもりはなかったんですけど
久々走ったら疲れちゃって」
と 海岸での様子を話した。
「へぇ~けんちゃんとね
何かラブラブっぽいなぁ~」
「ラブラブですか?
違いますよぉ~
そんなのカップルなら
そうかもしれませんけど
嫌なこと言われたんで
逃げただけです
そしたら追いかけてきて
結局そこに崩れ落ちただけで・・・」
「端から見たらカップルに見えるでしょ
ぶっちゃけ けんちゃんのこと
どう思ってる?」
「カッコいいと思いますよ」
「でしょぉ!
けんちゃんイケメンだもんね」
「ですね」
「けんちゃんがもしさ
付き合ってって言ったらどーする?」
「謙太さんがあたしに?
あはは ないない!
あたしに酷いことも言いますし
見下してますしね
まぁ~いいんですけどね」
「そっかぁ~」
「そーです!」
「彼氏欲しいの?」
「今日海岸で他のカップルを見てたら
いいなぁ~とか思っちゃって
欲しいなーと思う気持ち半分
居たらめんどくさいかな?という
思い半分」
「成長したじゃん!」
あたしに初めてあった頃は
全くそんな気がなかったのに
恋愛に対して前向きになったね
と彩子さんは言った。