まじめっ娘とイケメンくんの恋
「胃腸炎になったらいけないのでいいです」
「嫌みか?
じゃあ 何か欲しいものある?」
欲しいもの
欲しいもの・・・ね。
あっ!!!
「謙太さん!
あたしの彼氏になってください」
あたしの発言に3人とも
「えっ!!!」と驚き
謙太さんは飲んでたコーヒーを噴いた。
「わっ!公開告白!」
「待って待って!
いきなり言われてもオレも・・・」
「あっ!心配しないでくださいね
本物じゃなくて仮のですから」
「あ~そーよね
綾子はドラマーさんが居るもんね」
「それなのにどうして?
謙太を仮の彼氏に?」
「女にして欲しいんです」
「はい?」
「はぁ?お・女?」
「えっ?今なんて?」
3人が順番にビックリしたように言った。
「みんなで話してる時にね
『遊ぶなら経験豊富な人がいいとか
でも真剣に付き合うとなればどうかな?
恋愛経験のない子ってどうして今まで
経験ないの?って思うし
欠陥があるんじゃないか?』って話になって
みんなもそうだって言ってたから
ついついあたし嘘をついちゃったんです」
「嘘?」
「経験済みだって」
「アホか!
それでオレに相手になれと?」
謙太さんは冷たく言い放つ。
「ですよね・・・でももし
付き合ったら嘘がバレちゃうし
友達にも嘘つきって言われちゃう
あの人にも嫌われたくないし
友達にも嫌われたくないし」
「そのために?
ただその為だけに捨てるつもり?
そのドラマーもどうなん?って思うよ
何が遊ぶなら豊富な人よ!大丈夫?」
「そーですか?いい人ですよ
というか初めて男の人に好意を
持ってもらったから嬉しいし
カッコいい人だし・・・」
「絶対バカだな
そんなことのためにオレを
使わないでほしいな」
ですよね・・・
そうでした・・・。