まじめっ娘とイケメンくんの恋
「オレらを二人きりにしたの!」
「ふ・ふ・二人きり」
「そう!lesson」
やっと意味がわかった。
「うそ・・・今?」
始めてだから演出とか
と言ってたくせにここ?
えっ・・・マジ・・・。
「文句ある?」
「いえ・・・ありません
あたしが頼んだことだもん」
「まずはキスから」
「あっ・・・はい
えっ?あたしはどこに居れば?」
「どこに?ってオレの近くに居ねーと
できねーだろ」
「アハハ」
「確かにそうですね」
「とりあえず座ろうか」
二人であたしのベットに腰を下ろした。
「なぁ?キスすらしたことないのか?」
「イケませんか?」
「そのくらい経験しとけよ」
「何度も言ってますけど
相手が居なかったんです!
それから恋愛には興味がなかったんです!」
少し怒り気味に言い返した時
彼はそっとあたしに触れた。
人生初キス
「こんなもんなんですね・・・」
照れ隠しに発した言葉。
「はぁ?」
「もっといいものかと思ってました」
「おい!ムカつくなお前!」
「だってカレーの匂いしかしないんだもん
初キスはレモンの味だとか
あまーいとか聞いてたから」
「ふーん
そういう知識はあるんだ」
急に恥ずかしくなってきた。