涙色
支え
夢羽side
「夢羽降りていいよ」
いつも通りの春輝に少し安心した。
だから私もいつも通りにならなくちゃ。
みんなに心配かけないように。
「うん!ありがと春輝」
私は笑顔を顔に貼り付ける。
「俺達バイク置きに行ってくるから、先に入ってて」
「うん」
イヤだよ。
ホントはひとりになりたくないよ。
–––––でも。
でもね、大丈夫。
心配かけないから。
我が儘なんて言わないから。
自分の気持ちには鍵をかけるから。
私は倉庫に入った。