涙色


マンションに入ってフッと体の力が抜ける。


––––ダメだなぁ、私。


全然強くなれてない。


ハハッと乾いた笑いが部屋に響く。


私はベッドまで歩いていく。


そして、倒れ込む私を優しく包むベッド。


––––ボフンッ


私はぼーっと天井を眺める。


・・・今日も迷惑かけちゃったなぁ。


私は生きてるだけでも迷惑なのに。


「なにやってるんだろ、私」


誰か助けてよ。


ねぇ。


私はどうすればいいの・・・?


私は静かに目を閉じた。

夢羽side end
< 106 / 161 >

この作品をシェア

pagetop