涙色


その日を境に暴力を振るってくるようになったお父さん。


いわゆる虐待。


殴られている私を、蹴られている私を、笑いながら見ているお母さん。


私を助けてくれる人なんて、誰もいなかった。


私を見てくれる人なんて、誰もいなかった。


殴られて、蹴られて。


『あんたなんか産まなきゃ良かった。』


『お前は逆らってんじゃねぇよ!お前は俺の玩具なんだよ!』


毎日言われた。


何も感じなくって。


ただただ無言で耐えてた。
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