涙色


変わったのはそれだけではなくて。


家での生活も変わった。


お母さんは私のことを本当に嫌っていて。


毎日暴言を言われた。


『汚い。』


『触らないで。』


『喋らないで。』


『あんたなんかいらない。』


もう私の心はボロボロだった。


時には、『死んで。』とも言われた。


私だって、裕磨と一緒に死にたかった。


神様って残酷だ。


愛されている裕磨が死んで、愛されていない私が生き残るのだから。


どうして私んなんだろう。


いじめられるのも、彼氏が死ぬのも。


どうしてお父さんだったんだろう。


裕磨を殺したのが。


もう、すべてが偶然で。


もしかして、すべてが運命だったっていうの?


決まっていたっていうの?


そんなの酷いよ。


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