涙色
白は光
「ん・・・」
私は少し目を開けた。
眩しくて目が眩む。
私は反射的に目を閉じた。
「・・・夢羽!?起きたの!?」
「え!?夢羽ちゃん起きた!?」
突然の騒がしい声。
「は、るき、よしまさ・・・?」
私から発せられた小さな声。
なんで・・・。
ここはどこ?
少し汚れていることを除けば、真っ白な部屋。
なにがあったんだっけ・・・?
「夢羽、覚えてる?父親に監禁されてて・・・」
「あぁ!!そうだった!!」
そう言って私は飛び起きた。
「ちょ、安静にしてて!?」
春輝たちの焦った声が聞こえる。
「いっ!?」
体のいろんな部分が痛くて。
私は顔を歪めた。
「怪我人は寝ててね?」
佳正が私にブラックスマイルを向けながらそう言った。
怖っ!
私って一応怪我人だよね?
だから病院にいるんだよね?
なんで怒られてんの!?