涙色



「んっ・・・」


目を開けた。


見慣れない部屋。


いや、昔は毎日来てた場所。


ここは––––––。


「桜嵐の、倉庫・・・」


なんで?


どうして、こんな・・・。


手や足を縛られているわけでも、口をふさがれているわけでもない。


でも、怖い。


だって、仲間を見捨てた人たち。


なにをするかわからない。


「春輝っ・・・」
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