涙色
世間的に暴走族。
それは非難の対象だ。
けれど、私を救ってくれたのは、紛れもない暴走族で。
私は例え暴走族でも、翠嵐のみんなが大好きだ。
今までたくさんの出来事があった。
私の身に起きたものは、悲しいことや、苦しいことが過半数を占めていた。
けれど、これから楽しいことが待っているのだろう。
何度、私の世界が涙色に染まったって構わない。
その度に、みんなが、春輝が、助けてくれるから。
私は信じてる。
どんなに辛い試練が待っていようとも。
私は諦めずに立ち向かう。
裕磨が『神様が与える試練は、乗り越えられるものだけだよ。それを乗り越えれば必ず幸せになれるよ。』と言ったように。
どんな試練でも、乗り越えてみせるから。
きっと、誰だって手を伸ばすことが出来れば。
何度世界が涙色に染まっても、助けてくれる人が必ずいるんだ。
だから私は、みんなとどんな試練も乗り越える。
だって、みんなが大好きだから────。
end