涙色


悪口を言われながら廊下を歩く。


ああ、もう嫌だ。


なんで?


どうして来るの?


いつもは屋上にいるのに。


どうして?


奏太。


カタカタと足が震える。


けど、そんなの気にしない。


気にしちゃいけない。


もう関わらない。


関わりたくない。


だからお願い。


なにもしないで・・・!


でもそんな願いは叶うはずもなくて。


私の目の前で止まった足音。


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