涙色

仲間



その日、私はいつものように街をぶらぶら歩いていた。


すべてがいつも通りだったのに。


少し。


少しだけ、いつもとは違うことがおこった。


そこから、歯車が回り出す。


その歯車は、良い方にいくのか、はたまた、悪い方にいくのか。


それは誰にもわからない。


けれど一つだけ言える事は。


"運命で、必然だった"という事。


たったそれだけ。


それだけのことなんだ。


けれど、小さなことがいくつも重なって、それは未来を変えていく。


小さなことがいくつも重なって、それは、重荷になっていく。


小さなことがたくさんあればあるほど、1人では抱えきれなくなって。


誰かを頼ることができなければ、その人は壊れていく。


誰かを頼ることが出来れば、きっとそれを乗り越えられる。


乗り越えられるのか。


乗り越えられないのか。


どれだけ周りを見れたのか。


たったそれだけのことで、乗り越えられるのか、乗り越えられないのかが変わってくる。


––––––––––私はどっちなんだろう?

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