涙色
「ックク、おま、全部言ってるからなそれ」
全部言ってる?
なにを?
主語を言ってください、透理くん。
「だから、それ全部言ってるからな!?ックク」
なにが・・・?
って、これ全部!?
心の声全部!?
「やっぱお前バカだろ。だから、顔も中の上なんだよ」
「それは関係ないね。雅人。つか、みんな笑わないでくれる!?」
未だ肩を震わせて笑っているみんな。
なんなのよ!
もう知らない!
「もういいし!笑って、笑いすぎて、窒息死でもしてろ!」
「ブハッちょ、夢羽ちゃん、それ、男子小学生がいう言葉でしょ」
なっ!!
失礼な!
それよりも、佳正だけは私のこと笑わないって思ってたのに!!
さっきまで、すごいこらえてるな〜って思ってたのに!!
1番失礼だったよね!?
なんなの!?
みんなして!
「〜〜〜っばーか!!!!」
私の大きな声が倉庫に響き渡った。
その瞬間。
倉庫にはみんなの笑い声が響いた。
「おま、やっぱバカっ」
「小学生だなっくく」
「夢羽、幼稚っ」
「ブハッククク、ごめ、夢羽ちゃ、こっち見ないで」
なんだよみんなして笑いやがって!
春輝はなにも言わずに爆笑してるし!
なにげに佳正が1番失礼だよね!
なんなの!?
こっち見ないでって!
私はそんなに変な顔!?
もう知らない!