涙色
「みんな〜っ!着替えてきたよっ」
みんなの元まで走る。
きっとこれでみんなは赤面するんだっ!
「夢羽、着替えてきたんだね。」
春輝が私のことを見た。
これで春輝は赤面っ!
・・・あれ?
赤面しないの!?
してよ!
「あ、夢羽ー!つか、ブッククク」
私を見て吹き出した透理。
「ちょっと!?なんで吹き出してんのよ!」
「だって、お前、よくあるナイスボディとかじゃないのかよ!」
なんですってぇ!?
「十分ナイスボディでしょ!?」
そういった瞬間みんなの目が冷たくなった。
なんなのよみんなして!!
「お前それ自分で言ってて悲しくなんないのかよ。」
・・・飛鳥。
そうだよね。
うん。
私だって悲しくなってくるよ!
だって可愛くないしさ。
どうせ胸は貧相ですよ・・・。
知ってた。
知ってたよ。
そんなお決まりのパターンができるような顔じゃないって。
ナイスボディじゃないって。
でもさ、夢じゃん?
ちょっとくらいやってくれてもいいじゃん?
私だって自分の体型が悲しいよ。
「そんなことより入ろうぜ。」
「そんなことってなに!?ねぇ雅人!」
「あ?そんなことだろ。行こうぜ。」
「なっ!!!」
あーもう!
みんなのばーか!
「夢羽ちゃん、気にしないで。」
「そうだよ夢羽。あいつらは気にしなくていいから。海入りに行こ?」
「っうん!」
佳正と春輝が神様に見えてきた。
2人は優しいなぁ。
2人は!!!
そんなことを思いつつも海を満喫した。