涙色


そんなことを思いながら倉庫に入った。


幹部室へと向かう。


まだ顔赤いかな・・・?


大丈夫だよね。


みんなにバレないよね。


「あ、夢羽ちゃん。・・・あれ?春輝は?」


「春輝ならバイクを置きに行ったよ」


「・・・そう」


え、なに?


めっちゃ私の顔を見てるんだけど!!


佳正怖いっ!


まさかバレた!?


顔が赤くなってたの!


いや、でもそんなはずは・・・。


まだ赤いの!?


「なに百面相してんだよお前。」


お腹を抱えて笑い出したのは飛鳥。


「あ、ホントだ!夢羽ウケるっ」


飛鳥の次に笑い出したのは透理。


「顔が中の上のやつはどんな顔も面白いんだな」


・・・なんだって?


顔が中の上??


わかってるよそんなこと!


でもさ、百面相してたら誰でも面白い顔になるでしょ!?


つか、百面相!?


カァっと顔が熱を持った。


「ギャハハッおま、顔真っ赤!!」


「〜〜っあんた達のせいでしょう!?」


「うわ、夢羽が怒った〜」


「鬼だ鬼!!鬼さんこちらっ!」


「「ここまでおいでっ」」


なんだよそのコンビプレイっ!


意味わかんないよ!


つか鬼ってなに!?


鬼じゃないし!


もうしらないっ!
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