涙色
「何買うの?」
「・・・・・・だよ」
「なに?」
なんて言ったんだろ?
「・・・姉ちゃんに誕プレだよ!」
・・・え。
なにそのかわいい買い物。
「仲いいんだね」
「・・・まぁ、ね。周りから見れば仲いいよ。」
「そっか・・・」
いいなぁ。
私も兄弟欲しかったな。
もう無理なんだけどね。
「・・・夢羽?」
「っなに?」
「・・・ううん。なんでもない。あのお店行っていい?」
「いいよ。ていうか、私に許可取らなくていいよ。今日は春輝の買い物なんだから。」
「ありがとう。」
春輝は微笑みなからそう言った。
「っ」
反則だって言ったじゃん!!
急に熱を持つ顔。
ぅぅ・・・。
自分のほっぺが熱い・・・。
私は顔を見られないように俯いた。