体重の無い彼女と僕との関係とは、
それから、あたしはアイカのグループに入る事になった。性格を変え、口調も変えた。

アイカとジュリは両親から服やブランドものをあまり買ってもらえない私にたくさんのものを与えた。

大半は、アイカの飽きたもの。貰ったもの、買ったけど（買ってもらった）けど、アイカがお気に召さなかったものだ。

服や、アクセ、コスメなど、たくさん、たくさん、くれた。

たくさんのものを与えてもらったあたしは、メイクをするようになり、服はブランドのもの。完璧なギャルになった。



そして、本当の「自分」が塗り替えられ、意思が無くなっていった。
そして、だんだん寂しさとむなしさが増え、

「カナミちゃん変わっちゃったよね。なんか、違う」

そう言って、前のグループの子達は離れていった。



元の私はなんだっけ？思考だって、口調だって、、、
こんなんじゃなかった。

どんな性格だっけ？

だれも、本当の私を見ようとしない。

アイカとジュリを失えば私は完全に独りぼっちだ。



アイカとジュリとだって、偽りの「キズナ」

寂しい。虚しい。

本当の私を返してｯｯｯｯ！！！
そう叫びたい想いだった。
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