変わらない世界
「いつも、いつも朝は体調悪いんです」
田中はそう言った。
しかしこの生徒は他にも何か理由があるのではないか。
だが、柴田はあえて深く話を聞き出すことはなかった。
「3年生が何で休みの日に学校に来てるんですか?」
柴田はわざと話を変える
部活を引退した3年生が休みの日に学校へ来るのはめずらしい。
何しに来たのだろう…。
「小テスト。中間テストが悪かったから」
ふふふ、と笑いながら田中は言った。
俺は思い出した。そう言われてみれば、前に田中は小テストがあると言って職員室まで自分に質問しに来たことを。
柴田は田中にすかさず、結果を聞き出した。
そして田中は柴田に紙を見せる。
赤色ばっかりのテスト。
そのテストを見て驚いている俺を見て平凡な顔をしている彼女がいた。
田中はそう言った。
しかしこの生徒は他にも何か理由があるのではないか。
だが、柴田はあえて深く話を聞き出すことはなかった。
「3年生が何で休みの日に学校に来てるんですか?」
柴田はわざと話を変える
部活を引退した3年生が休みの日に学校へ来るのはめずらしい。
何しに来たのだろう…。
「小テスト。中間テストが悪かったから」
ふふふ、と笑いながら田中は言った。
俺は思い出した。そう言われてみれば、前に田中は小テストがあると言って職員室まで自分に質問しに来たことを。
柴田は田中にすかさず、結果を聞き出した。
そして田中は柴田に紙を見せる。
赤色ばっかりのテスト。
そのテストを見て驚いている俺を見て平凡な顔をしている彼女がいた。