変わらない世界
時計の針は19時をぴったりと指していた。

「さて…と」


うんと背伸びして椅子から立ち上がる柴田。
それと同時に有希は鞄に数学のテキストをしまっていく。ペンケースに手をかける有希の様子を見てか、柴田がはっと気づき借りていたシャープペンを有希に手渡した。
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