変わらない世界
有希は生きてきた中で、教師の車に乗せてもらうことなんて柴田がはじめてだった。
もしかしたら、自分にとって最初で最後の出来事かもしれない。
ずっとこの時間が続けばいいのに…。
有希はこの新鮮な雰囲気が好きだ。
今日は何だかいつも通るはずの道なのにまるで初めて通ったかのようだった。
有希は口を開いて柴田にこんなことを聞いた。
「先生は私以外の生徒を何人乗せたの?」
有希は自分でも驚いた。どうしてこんなことを言ったのだろうか。自然と思っていたことが口に出て、少し後悔した。変な子だって思われたかもしれない。
そんな有希の言葉に柴田は表情ひとつ変えず、
「あなたしか乗せたことないよ」
と言った。
もしかしたら、自分にとって最初で最後の出来事かもしれない。
ずっとこの時間が続けばいいのに…。
有希はこの新鮮な雰囲気が好きだ。
今日は何だかいつも通るはずの道なのにまるで初めて通ったかのようだった。
有希は口を開いて柴田にこんなことを聞いた。
「先生は私以外の生徒を何人乗せたの?」
有希は自分でも驚いた。どうしてこんなことを言ったのだろうか。自然と思っていたことが口に出て、少し後悔した。変な子だって思われたかもしれない。
そんな有希の言葉に柴田は表情ひとつ変えず、
「あなたしか乗せたことないよ」
と言った。