変わらない世界
職員室を覗いて見るが、先生がいつも座っている席には先生はいなかった。
1年生の教室にも行ってみようかと思ったが
他の教室へは出入りは禁止らしい。


その時、給水室のドアが開いた。
驚いて後ろを振り返ると
コーヒーカップを持った柴田先生がいた。
先生は私のことを見て少し驚いた表情をしていた。


「先生、話したいことがあるんですけど…いいですか?」

「え?あ、ちょっと待ってて貰える?」

先生は私の真剣な表情に
戸惑っていた。
そしてしばらく私をその場に取り残し、職員室へ入っていった。
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