彼氏と彼女。
――――――
―――



どのくらい寝ていたのだろう

自然と目が開き、真っ白な天井が視界に入った



その瞬間、シャッとカーテンが開けられた



「…はや、かわくん?」



何故かそこには早河くんがいて、思わず目を見開く


「…どうしたの?」


「……昨日のこと、でさ」



俯きながらそう呟いた彼


私は笑顔で手を横に振る



「あ!気にしないでくださいよ!

早河くんのせいじゃ――…」


「気になるに決まってるだろ」


「…え」


「好きな奴に誤解されたまま、過ごせるかっつーの」



私は彼の言葉に耳を疑う



―――…今、なんて






頭の横に手をつかれ、


私を覆うようにしてきた早河くん




「――…本気で、俺はお前が好きなんだ。瑞季」



信じられなかった
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