彼氏と彼女。
「…最低だよね、私」

「でも仕方ないんじゃないのー。瑞季にとっては何もかもが初めてなんだから」


私はその夜、さっそく幼なじみのさっちゃんに相談をした


さっちゃんは私の部屋に来るなり、雑誌を読みながらゴロゴロしている


「…で、でも。呆れられてないかな…?」


「…まあ、何度も拒絶されたらさすがに萎えるかもね」


さっちゃんの言葉が、思いっきり胸に突き刺さる


「…ど、どうしよう」


「瑞季から誘ってみれば?」


「…え?わ、私から?」


さっちゃんの言葉に、頬が赤くなる


「そうそう。

あんたから行動してみたら、案外あっさり済ませられるかもよ」



…そうなのかな



「わ、私頑張ってみるよ!!!」
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